一級建築士を目指す人なら、「総合資格学院」と「日建学院」という二つの大手予備校の名前を必ず耳にします。
実際に、受験者や合格者の多くがこのどちらかの学校に通っています。
両校とも高い合格率を誇りますが、学費は決して安くありません。
そのため、「総合資格学院と日建学院のどちらに通うべきか」と悩む人は非常に多いです。
一見すると似ている二校ですが、講義方法や学習環境、費用、テキスト、口コミから見える雰囲気には大きな違いがあります。
本記事では、一級建築士予備校の比較ポイントを整理し、実際の受講者の声を交えてわかりやすく解説します。
これから学校選びをする方にとって、参考になる内容をまとめました。
この記事の筆者は、2021年に一級建築士試験に合格した
総合資格学院と日建学院の元受講生です。
1. 総合資格学院の特徴
1) 講義方法
総合資格学院は、対面でのLIVE授業を中心としたスタイルです。
大学の授業に近い雰囲気で、臨場感があり、リアルタイムで質問ができます。
授業後には、復習の時間があるため、日建学院に比べ拘束時間が長いです。
生徒数が多いので先生の数も多く、先生によってわかりやすさが変わるため運も必要です。
- 対面のLIVE授業
- その場で専門の先生に質問ができる安心感
2) 学科
学科は宿題が多めで、社会人だとこなすだけで精一杯ですが、
ついていくだけで自然と知識が身につきます。
また、チューター制度で個別フォローもあり、つまずきにくい環境が整っています。
宿題を忘れると注意されたり厳しく指導されることもありますが、
一人だとつい甘えてしまう人は強制的に取り組めるので良い学習環境だと思います。
また、最近では講義を見逃してもオンラインでも講義を受けられます。
直前の集中講義はよく試験に出ると評判です。
テキストは見やすいですが、集中講義の内容が記載されていないこともあり、
全ての内容ををも網羅するにはテキスト+集中講義が必要となります。
ただ、集中講義は+αの内容なため、テキストを十分読み込むだけで十分合格できます。
- 宿題が多く、学習の習慣化に効果的
- チューター制度で質問や相談が可能
- 強制力があるためサボりにくい
3) 製図
製図は演習量が豊富で、仲間とディスカッションしながら課題を進めるスタイル。
実際の試験を想定した添削も丁寧です。
作図スピードを上げるには演習量が非常に大事になるので、
物量をこなした総合資格学院の人は作図スピードが速いイメージがあります。
一方で、宿題がかなり多く、仕事が忙しい社会人は頑張っても終わらない可能性があります。
また、当日演習では自分の作図の採点結果が前に貼りだされるため、出来が良くないと少し恥ずかしいかもしれません。
- 課題演習が中心
- グループディスカッションあり
- 添削指導が丁寧
4) 費用
費用は高額ですが、対面授業も多いのである程度仕方ないかもしれません。
学科・製図共通ですが、下記の金額以外に長期休みや試験直前の集中講義で、
別途費用が必要となるため、日建学院より金額は高いです。
校舎によりますが、集中講義を含め全て講義を受けないと必要な範囲を網羅できないと説明を受けた友人もいます。
- 学科(LIVE)+製図(ストレートコース):税込1,320,000円
- 学科(WEB)+製図(WEBコース):税込1,199,000円
- 学科のみ:税込990,000円
- 製図のみ(長期):税込990,000円
- 製図のみ(短期):税込627,000円
+α 長期休みや直前の集中講義の料金
※2025年9月19日時点
5) 学校のイメージ
講師陣の実務経験が豊富で、受講生同士の交流も活発。仲間ができやすい雰囲気があります。
講師の当たりはずれは多い印象ですが、熱意をもって教えてくれる講師は多いイメージです。
自制をしながら1人で勉強するのが苦手な人は総合資格一択かと思います。
- どんな人でも宿題や講義にしっかり出席すれば合格させてくれる学校
- 仲間と切磋琢磨できる環境
- 学習量は多め
- 熱い講師が多い
6) まとめ
- 対面で学びたい人向け
- 1人で勉強に取り組むのが苦手な人におすすめ
- 仲間との交流を重視したい人に最適
7) 口コミ
受講生からは「強制的に勉強できる環境がありがたい」という声が多く、学習習慣をつけたい人に向いています。
一方で、宿題や課題の量に負担を感じる声や自分のやり方で勉強に取り組みたい人には窮屈に感じるかもしれません。
- 「講師の熱量がすごくてやる気が出る」
- 「宿題が多くて大変だけど、確実に力がつく」
- 「仲間と一緒に頑張れるのが心強い」
- 「課題が忙しすぎて仕事との両立がきつい」
2. 日建学院の特徴
1) 講義方法
日建学院は映像授業を採用しています。
教室で大画面を使って授業を視聴し、必要に応じて講師に質問できます。
全国どの校舎でも映像や写真を交えて質の高い授業を受けられるため安定感があります。
スタッフにお願いすれば、個人ブースで映像授業も受けられます。
- 映像授業が中心
- 大画面で視聴、わかりやすい構成
- どの校舎でも同じクオリティ
2) 学科
学科はCGやアニメーションを使ったわかりやすい映像教材が特徴。
小テストや宿題もあり、基礎から理解を深めやすいです。
映像抗議の後に補足や大事なことを追加で教えてくれます。
全ての講義の内容が1冊のテキストに含まれており、不足はありません。
総合資格よりもテキストボリュームがあり充実しています。
このテキストを読み込めば十分合格することができます。
- 映像教材+小テスト+宿題
- CGやアニメーションで理解しやすい
- 均一な授業内容
- 追加の教材がないので1年間教科書を読みこめば合格できる
3) 製図
製図は大人数での演習が中心です。
映像解説を繰り返し見られるため、理解が深まりやすいです。
各教科の専門の講師はいないが、基本的な質問ならすぐ回答してくれる講師がいるので、
困ることはほぼないです。
- 大人数での演習
- 映像による丁寧な解説
- 質問をすればすぐに回答をしてくれる講師がいる
4) 費用
費用は総合資格学院より全体的に少し休め。
- 学科+製図(スーパー本科コース):税込1,199,000円
- 学科のみ:税込 770,000円
- 製図のみ(長期):税込71,500円(早期申し込みで税込 605,000円)
- 製図のみ(短期):税込み550,000円
5) 学校のイメージ
映像授業のため講師による差がなく、どこでも同じ質の授業を受けられます。
補講制度も充実しており、忙しい社会人にも通いやすいです。
- 均一な授業品質
- 補講制度が充実
- 社会人でも通いやすい
- 直前の平日授業(追加料金なし)が出席できない場合、
お願いすれば無料で教材を郵送してくれる。(校舎による可能性があるため参考としてください)
6) まとめ
- 映像学習が合う人向け
- 全国どこでも同じ質で学びたい人におすすめ
- 補講制度を重視する人に最適
- 1人でも勉強することができ、安く質のいい教材・授業を受けたい人に最適
7) 口コミ
日建学院は「映像で理解しやすい」「補講制度が助かる」というポジティブな声が多い一方、「映像授業だとモチベーション維持が難しい」という意見もあります。
- 「映像がわかりやすくて理解が早い」
- 「欠席しても補講でフォローできるのがありがたい」
- 「どの校舎でも同じ授業が受けられて安心」
- 「映像を見るだけだと集中力が続かないことがある」
3. 比較表
| 項目 | 総合資格学院 | 日建学院 |
|---|---|---|
| 講義方法 | 対面のLIVE授業 | 映像授業 |
| 学科 | 宿題多め、習慣化しやすい | 映像+CGで理解しやすい |
| テキスト | ボリューム、内容がほぼ充実 | ボリューム、内容が充実 |
| 製図 | LIVE解説 | 映像解説+補足でLIVE解説 |
| 費用 | 高い | 高いが少し安め |
| サポート | チューター制度あり | 補講制度あり |
| 校舎の雰囲気 | 仲間ができやすい | 安定した品質 |
4. 比較のまとめ
総合資格学院は「対面授業+強制力」を求める人に向いており、学習習慣をしっかりつけたい人におすすめです。
一方、日建学院は「映像授業+1人勉強」に強みがあり、忙しい社会人や全国どこでも均一な授業を受けたい人に向いています。
テキストのボリュームは日建学院の方があり、充実しています。
テキストの見易さは、人によって意見が分かれるのでそこまで気にしなくてよいと思います。
- 総合資格学院がおすすめな人
- 対面で学びたい人
- 強制的に学習を進めたい人
- 仲間と切磋琢磨したい人
- 製図で一から十まで丁寧に教えてもらいたい人
- 日建学院がおすすめな人
- 映像学習で効率よく進めたい人
- 少しでも安くしたい人
- 自分のペースで勉強を進めたい人
- 充実した1冊のテキストで勉強したい人
5.最後に
1級建築士試験は1年に1度しかないので、少しでも合格に近づけるように質の良い授業を受けることをおすすめします。
総合資格学院でも日建学院でもどちらでも合格できるので自分に合った学校を選びましょう。
また、本当にお金がない人は教材だけでもどちらの学校から買いましょう。
市販のテキストより圧倒的に優れています。
個人的には独学の場合は日建学院のテキストがおすすめです。
少しでも一級建築士の学校選びの手助けになれば幸いです。


